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■ 東京大学大学院工学系研究科 「離散システム論」集中講義 ■

教官 室田一雄
 京都大学数理解析研究所 
 東京大学大学院工学系研究科 
日時:
  • 内容紹介
    10月14日 (木) 15:00〜17:00 数理談話会
         で内容紹介をします.[これは単位とは無関係]
  • 講義
    11月15日 (月) 13:00〜18:10
    11月22日 (月) 13:00〜18:10
    11月29日 (月) 13:00〜18:10
    12月20日 (月) 13:00〜18:10
場所: 東京大学工学部6号館 (本郷) 
   10月14日 の 数理談話会は 3階 セミナー室A
   その後の講義は 63号講義室(2階269号室)
内容: (1)「群論的分岐理論」の初歩の解説 (数理 の話)
(2)「群論的分岐理論」の工学的有用性 (工学 の話)
の2点を解説する.(2)は,東北大学土木工学科 池田清宏 教授 との 一連の共同研究の紹介である.

自然界にはいろいろなパターンの形成が観察されるが,それらの多くは, 非線形方程式系の解の分岐に伴う対称性の変化として数学的には理解される.  これが,いわゆる「群論的分岐理論」であり,その骨格は既に80年代に 確立されている.

本講義では,(1)「群論的分岐理論」の初歩(分岐方程式,群の表現論など) を解説し,(2)土木工学や構造工学などの分野においても「群論的分岐理論」 の視点が有用であることを述べる.例えば,材料の強度試験などの状況では, 実験誤差(供試体の初期不整など)の下で分岐現象が生じる. このことを念頭において,「群論的分岐理論」に確率統計的手法を加味して, 理論的に健全で実際に即した実験データ解析法を考察する.

しりょう:

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